胃痛や腹痛といった症状が現れた時に頼りになるのが、内視鏡検査です。
内視鏡検査は問題の原因を探るために役立ちますが、実は健康な時にこそ受けて欲しい検査です。
ここでは、内視鏡検査の必要性と検査に最適なクリニックの選び方について、ご説明します。
内視鏡検査とは?
内視鏡検査とは、管の付いた小型カメラを体内に挿入することで、胃や大腸といった部位に異常がないか確認する検査を指します。内視鏡検査は、主に口からカメラを挿入する胃内視鏡検査と、肛門からカメラを挿入する大腸内視鏡検査の2つに分かれます。内視鏡検査を受けることで、胃痛の原因が何なのか、腹痛の原因が何なのか調べることができるのです。
内視鏡検査の良い点は、映像を通して医師が直接体内の様子を確認できるという点です。開腹手術をせずに目視できるため、胃の内部や大腸のヒダの隙間まで、くまなくチェックできます。そのため、他の検査では判明しにくい初期のガンの存在にも気づくことができます。
内視鏡検査の必要性
内視鏡検査は問題の原因究明にも役立ちますが、最大のメリットは、自覚症状のない病気の発見に役立つという点です。
ガンは放置すれば死に至る危険な病気ですが、胃ガンや大腸ガンは初期症状が現れにくいという特徴があります。自覚症状が現れる頃には、かなり進行しているということも珍しくない病気なのです。
胃痛や腹痛といった症状が現れてからでは遅いこともあるので、内視鏡検査は症状に関わらず、定期的に受けておきたい検査だといえます。どのクリニックでも、検査自体は一日で完了します。保険が適用されるため、費用も一万円以内で治まるでしょう。
内視鏡検査で初期の病気を見つけることができれば、簡単な治療で済みます。また、病気がないとわかれば、安心して生活を送ることができます。安心と健康のために、仕事や家事の合間に時間を作って、定期的に内視鏡検査を受けてください。
内視鏡検査を受けるクリニックの選び方
内視鏡検査を行っているクリニックはたくさんありますが、優良なクリニックを探すためにはどのようなポイントに着目すれば良いのでしょうか。
医師のスキルをチェック
内視鏡の挿入には、医師のスキルと経験が必要です。挿入に慣れていない医師に任せてしまうと、検査時間が長引いたり、痛みや苦しさを感じたりします。快適に内視鏡検査を受けたいという人は、クリニックに所属する医師のスキルと経験をチェックしてみてください。
医師に関する情報は、クリニックの公式ホームページで確認することができます。医師の経歴や検査実績を調べて、スキルと経験が十分か否かを判断しましょう。
検査方法をチェック
内視鏡は、日々進化しているものです。最新の機器ほど性能に優れていて、検査時間が短く苦痛が少ないという特徴があります。内視鏡検査を受けたい場合には、クリニックの公式ホームページで使用している機器についても調べておくと良いでしょう。
機器についての知識に明るくなくとも、最新の機器を使用しているか否かだけチェックしておくと安心です。
痛みの緩和方法をチェック
内視鏡検査で問題となるのが、痛みや苦しみといった患者さんの体への負担です。クリニックの公式ホームページを見て、検査内容や費用だけでなく、痛みの緩和方法についても詳しく記載しているクリニックが理想的だといえます。
痛みの緩和に力を入れているクリニックは、患者さんの体への負担を少なくしようと努力している証拠です。患者さんに寄り添った丁寧な検査が期待できるので、ぜひ「鎮静法」にも注目してみてください。
内視鏡検査を受ける際の注意点
内視鏡検査を受けると決めたら、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同時に受けられるクリニックを選びましょう。内視鏡検査を受ける際には、食事の時間を制限されたり、下剤の服用が求められたりします。胃と大腸の検査を別日に設けてしまうと、患者さんの体への負担が大きくなります。
内視鏡検査のためにクリニックを選ぶ際には、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同日受けられるクリニックを選んでおくと安心です。